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LINEクリエーターズスタンプ


 BO-JW.LINEクリエーターズスタンプ「まけねこと奇妙な生きものズ」がおかげさまで販売開始した。今回は絵に全く馴染みがない私がいかにして LINEスタンプを作ったのかを話したいと思う。

 クリエーターズスタンプが登場して間もない頃、制作してみたいと思う反面、40個の絵柄とその画像処理をする・・・と考えただけで眩暈がした。ましてろくに絵が描けない人間にその数は苦行である。

 けれど「儲かる」などの報道を見聞するたび

「がんばろうかな・・・でも40個か・・・」

と私のメンタルを確実にダークサイドに引きずった40。LINE側としては、中途半端なスタンプを未然に防ぐ数として的確だったに違いない。

 2015年冬、スタンプ配当も下がってしまった。あー下がったのね~とその時は動かず、そして春。突如制作意欲が湧いた。それはASUSのタブレットnote8を手に入れたからだ。この機種は筆圧感知によるペン入力が可能・・・2万ちょっとで液晶ペンタブレットになる、お絵かきタブレット代表の機種である。私は俄然win派なので迷わず購入した。

 さっそく原画を描く・・・予想通り40個も出てこない。つらい。けれど今回タイトルになっている「まけねこ」という猫キャラは8年くらい前から描いている。「負け犬」というマイナスの要素が含まれているこの言葉に対抗し「まけねぇ~ねこ=まけねこ」が思いついたきっかけだ。気が強いけど心のやさしい猫だ。

 まけねこのイメージを膨らませて20個程描いた。そして悟りに入る。

「まけねこで40個は無理だ・・・」

 この猫、無表情すぎる。しまった・・・と私は過去のアイデア帳(2004年~2015年)を取り出した。アイデアノートを見返すと、まじめに作品に関して考えている横に「なんでお前が出てきた?」と疑う謎の落書きが頻繁に出てくる。

 私の作品はコンセプトが重要なのでイメージ段階だと文字ばかりなのだが、ノートの隅に下のような、作品とまったく関係ない落書きが描かれているをみると、「制作参っていたんだな」と、しみじみする。

 LINEスタンプの半分はこんな機会でもなければ一生表に出られないアイデア帳の落書きから抜粋した。

 その後はCLIP STUDIO PAINT (1か月)お試し版をインストール→ひたすらデジタル化。お試し版で1か月で作る、というのも私の集中力が高まった。データが揃い、自身のHPに宣伝用画像を載せると審査が通りやすい、と聞き急きょ宣伝jpgを作り全データ!アップデート!

 翌日。LINE運営からメッセージが届いた。嫌な予感しかしない。やり直しだった。

1)以下9個のスタンプが似ているためNG

2)スタンプの説明文をすべて英語で提出するのは既定違反(韓国語ならなタイトルも説明も韓国語で書く)書けないならば削除

【ぼつねこ】

「・・・・ボツ9個・・・」

まけねこは無表情が売りだ。でも顔横に文字を入れたらOKでしょ?のような、軽い気持ちも正直あった。LINE運営厳しい・・・など感傷に浸っている暇はなく2日後にPAINTの期限が切れてしまう。この時ばかりは上半期最大の集中力で乗り切った。すると二回目に描いたスタンプのほうがいいイラストに仕上がった。

 審査に入るととてもスムーズに進みアップロードから15日間ほどで販売に至った。噂に聞いていた申請から約200日で販売は過去の話のようだ。

 今回LINEスタンプを制作して感じたこと。絵心のない私ののような人間が制作すると、ちょっとしたことで挫けそうになる。が、クリエイティブは1日にしてならず、努力とPCさえあれば必ずスタンプは制作可能だ。

 もし自分も作ってみたい、と思っている人がいるのならば今すぐトライしてほしい。1日1000個規模でクリエーターズスタンプは増えているらしい。そのせいか、まけねこは猫カテゴリーで登録したが一向に検索にでてこない・・・。

 さて次はこのスタンプがどう世の中に見つかるかを考えなければ。これはLINEスタンプのみに言えることではないけれど。

「まけねこと奇妙な生きものズ」

ぜひよろしくお願いいたします。

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